ドクターたけみやイマイマBLOG

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寄席~セミナーとの共通点~

みなさんは
外国のテレビドラマは好きですか?

ハワイFive-O

これは、私が昨年秋から今年の2月まで
めちゃくちゃハマったアメリカのドラマシリーズです

今年1月下旬にはロケ地めぐりをしたくなって
オアフ島まで行っちゃったくらいです
(たまたまコロナ前でした)

この私の様子をそばでみていた娘は一言
『ああ、またいつもの……』

この続きは最後に……

————–

ところで
みなさんは、寄席に行ったことがありますか?

寄席って落語だけではないんですよ

落語の他に、講談、漫談、漫才、小唄、
手品、物まね、紙切り、一発芸など

15分から30分くらいの持ち時間を使い
芸人さんが自分の芸を披露します

私は2年前くらいから、時々
足を運ぶようになりました

よく行くのは新宿三丁目の末広亭

きっかけは
『昭和元禄落語心中』というアニメでした

雲田はるこ作の漫画が原作で、
各動画配信サイトにて視聴可能です

そこに出てくる有楽亭八雲と助六が繰り広げる
妖艶な世界観にどっぷりはまってしまい、
その落語の世界をリアルでも体験したくなって
寄席に行きはじめました

例えば、落語の『死神』という演目
これについては
アニメの世界でもぞくぞくっとし……

そして噺家さんによって雰囲気が異なるので
何度見ても気になって仕方がない演目です

この作品はNHKでドラマ化もされ、
八雲を岡田将生が、助六を山崎育三郎が演じたことから
それをきっかけに女性の落語ファンが増えたみたいです

ところで、このように人をひきつける落語の魅力、
それって何だと思いますか?

話の内容、流れがおもしろくできている
そういうのを聞いて大声で笑って楽しむ

もちろん、
それが落語の醍醐味です

でもね、
同じ人が同じ演目をオンラインでやったとして
それが同じようにウケるか……というと、
それはまた別の話みたいなんです

実際、コロナで自粛が続いている時に
TVで噺家さんが画面を通して
一生懸命話してくれているのを聞いたんです

正直なところ、あまりおもしろくなかった
お上手なんですけどね、話し方も間合いも……

それでも、あまり楽しく感じられなかった

それはなぜだと思いますか?

私もなぜだろう……って考えながら
じ~っと画面を見ていたんですね

それで、はっと気づいたんです
そこには観客が一人もいないことに

お客さんがいないことが
噺家さんのしゃべりに確実に影響してることに

というのも、
落語では、噺家さんは
必ずお客さんを意識して話してらっしゃる

舞台に登場すると
まずは、イマイマな話でその場を空気を温めながら
少し笑いを取った後に
おもむろに羽織をするっと脱ぐ

これが
これから本番に入りますよ、
という暗黙の合図

『噺家さんが最も色っぽく感じられるのは
この羽織をぬぐという所作だよね』
これが娘とよく話す会話です

それを見て、観客はゴクッと息をのむ

さて、今日はどんな話を聞けるのかな、と

そして
噺家さんは、流れるように流暢に
スピード感をもって話しだす

話しながら、
前の方の席だけでなく、右や左
奥の方、後ろの方、あちこちに視線を送り

客の反応を見ながら微妙にテンポをずらしたり
だまったり、
突っ込んでみたり、はたまたボケてみたり

元の話には絶対ない話題、
例えば、
時事ネタをかぶせてきたり
そして、また客の反応をみたり、
とにかく、まあ、そんな感じに
楽しそうにアレンジしています

そんな中
時には、あれ、落語やってないじゃない?!
という人もいます

その理由は
『直前の噺家さんが、
自分が話そうと思っていた話をやっちゃった』とか

『やろうと思っていた内容が、
今日の客層にはウケなさそうだった』とか
いろいろあるみたいで、

その言い訳だけで笑わせて終わっちゃうという
何ともおかしな展開です

どんなネタで話すかっていうのは、
ホントに舞台に上がる直前
いや、場合によっては舞台に出て
客席を見渡してみてから決める
という人もいるらしく

もちろん、
最初から準備万端このネタでいきます
って感じでわき目もふらず、前置きも簡単に
そそくさと本題に入る噺家さんもいます
きっちり練習してきた通りに話をされてる
それが伝わってきます

で、結局おもしろいのはどっちかというと、
最初に書いた、

その場でいろいろ変えちゃったりする
そういう噺家さんの方だったりします

でもね、それは単なるノリの良さではないのです

ウケる噺家さんは、
最初にイマイマな話で場を温めながら
客のノリや反応をしっかり観察している

さて、今日は
どんな感じのネタがウケるか?
客につっこみ入れたらウケるのか?
大声で笑ってくれるノリのいい客はどのへんにいるか?

など、何気ない話題で市場調査をしている
もちろん、実際は
感覚的にやってる人が多いと思いますけどね(笑)

そのあたりは見ていて、ワクワクします

客の心理を理解し、客のニーズを探る
今日の客の求めているものをできるだけ満たしたい
だって、それがウケるということで、
噺家はウケてなんぼの世界だから

この噺家さんの感覚、
たぶん、
私たちが仕事で使うセミナーも同じじゃないかって
最近よく思うんです

というのは、
前にこのブログに登場した遠藤先生
この先生の話はめちゃくちゃおもしろい

だけど、同じ話を他の人がしても、
そんなにおもしろいと思えなかったりする

じゃあ、その差はなにか、となりますよね

何だと思いますか?

それは、
本題に入る前には必ず
イマイマ話で会場を温めたり
時にBGMで雰囲気を盛り上げたり

『そうじゃんね~』とか『お・け(オッケー)』など
お決まりフレーズでテンポよく話したり

かと思うと
聴衆に向かって質問したり、
時には発問したり

どうも、そういう噺家さん的な(笑)
センスがありそうです

ですが、それ以上に
話にストーリーがあり、
明確な意図がある
ということが最近見えてきました

それはどういうことかというと……

話を聞いている人が
自分の頭の中で
内容を具体的に映像化・イメージできるように
テンポや伝え方など
細部に工夫がされているのです

だから話の流れに、
『ん?いまのなんのこと?』とか
『ん?ちょっとそれは違うかも?』とか
『あれ、違和感』とか
『あれ、話がつながってない』など
変にひっかかるところがありません

そう、まるで古典落語を聞いているかのような
安定した楽しさと安心感を相手に与えているのです

そして、もう1つ気づいたこと

それは、徐々に話のオチが見えてくること

オチが見える?
そんなのおもしろくないじゃん、
と思いますか?

私も最初はそう思いました
だけど、実はそうでもないようなのです

話を聞くときに
ストーリーの結末を含めて
安定した道筋が見えるということは
案外落ち着いて話を楽しめるのです

むしろ、『考えていた通りだった』と

ちょっと不思議ですけれど
そんな楽しみも存在するような気がします

これね、
落語でオチが途中から想像できたとしても
『あ~やっぱり、そうか~』と
大声で笑えるじゃないですか
それと似てるかなと思います

「最後のオチまで筋が通った
納得できるストーリー」

実は
そういう話は
人を惹きつけるのかもしれません

最後に
もう1つ今後の大きな課題

それはコロナ禍のために
リアルセミナー、リアル講義が
なかなかできないということ

オンラインで聴衆を惹きつけるのは
ホントに難しいと思います
でも、きっと基本はそんなに変わらないはず

今日書いたことについては、
いずれ、
セミナーや学生の講義で試してみます

その時は厳しい視点でダメ出ししてください
ちょっと怖いけど(笑)

おあとがよろしいようで

P.S.

半年ほどハマったアメリカのドラマ
ハワイFive-O

実は、いまはそこまでの熱量がありません

娘は私の
『熱しやすく冷めやすい』という特徴を
一番よく知っています

だから、今回のドラマ熱もそうなるだろうと
彼女は読んでいたわけです
実際、それに近いものがありますので
なんとも言えませんが……

それに比べて、
娘は自分の熱量をコントロールします
大好きなアニメや漫画も一気に見ないで、
少しずつ、時間をかけて楽しみます

なぜなのか聞いてみたら
『だって、せっかく好きなのに
飽きたり面白くなくなったりしたくないから』

なるほど
これは一本やられました

ホントに
おあとがよろしいようで♪


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