ドクターたけみやイマイマBLOG

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失って初めてわかる女性ホルモンの価値

40歳以降の女性のみなさんにお聞きします。

40歳をすぎてからの
女性のカラダの変化について
何か気づいたことはありませんか?

例えば、
30代の頃に比べて
なんだか疲れがとれにくいし、
頑張りがきかなくなってきたな・・・

昔は寝れば元気が戻ったのに、
寝ても疲れがとれきれない。

そもそも、
最後に熟睡感を感じたのはいつだっけ
それも思い出せない。

以前は夜もさっと寝ることができたのに、
そういえば、寝つきも悪くなってきちゃった。

なんてことは、ないですか?

あ、そうそう、
そんなに食べているつもりはないのに
体重がじわじわ増えてきちゃった。

昔はちょっと食べる量を減らしたら
体重なんてすぐに減ったのに…
最近は全然ダメ、
まったく減らない。
私のくびれは今どこに?
など。

さらには、
顔や手の皮膚のはりが減った。
目のまわりがくぼんで疲れているように見える。

笑うと目のわきに、数本しわができる。
首は皮膚がたるんで見えて
横線のしわまで入るようになった。
といったところでしょうか。

カラダの変化だけではありません。

気持ちの浮き沈みが大きくなった。
落ち込むことが増えた。
なんだかすべてが虚しいと感じることがある。

ヤル気が起きなくて仕事がはかどらない。
集中力が保てなくて仕事の進みが悪い。
イライラすることが多くなった。

といったようなココロの変化も見られることがあります。

では、なぜこのようなカラダやココロの変化が
40代に入って見られるようになるのだと思いますか?

長年の疲れがたまったから?
仕事や育児などが忙しくなる年代だから?

男性だった疲れている、年齢の問題だけでは?
つまり、体力が落ちてくる年齢だから?

それとも、気のせい?

ところで、あなたは
エストロゲンという言葉を
聞いたことがありますか?

これは女性ホルモンのことです。

一生のうちに分泌されるホルモンの量は
小さなスプーン1杯程度と言われています。

そんな少しのものだから
たいした役割はしていない…?

私にはそんなこと、
口が裂けても言えません!

なぜって?

それは、私がこれを一度完全に失い
もう一度得る、ということによって、

エストロゲンがカラダに
『ある』・『ない』・『ある』
の状態を体験し、その違いを実感したからです。

それは、
45歳だったと思います。
家庭でも仕事でも
以前のような集中力が保てません。

自分が続けてきた仕事にも自信が持てなくなり
気持ちが不安定になることも増えました。

さらに、
47歳では、眠れない日々が続き、
ついに軽い抑うつ状態となって
1か月間仕事を休むという経験もしました。

その後も冷え症がひどくなり、
カラダは疲れやすく
毎月頻回に頭痛が発生し、
夜は疲れてソファでうたた寝をすることが増えました。

このころには、
日常を楽しいと感じることが本当に少なくなっていきました。

そして、
49歳になった時には、
いつも疲れた表情のまま、
朝、化粧をするのも苦痛でした。
その上、めまい、たちくらみ、ひどい頭痛からの吐き気、
のぼせ、顔や頭の発汗、浅い眠り・・・・・・

ガマンの限界から
婦人科の外来を受診しました。

その前に女性ホルモンの値を測定し
ほとんど分泌されていないことを確認しておきました。

そして受診後の結果、

診断は
『更年期障害』
治療は
『女性ホルモン補充療法(HRT)』

その時の気持ちは、
安堵以外の何ものでもありませんでした。

これでツライ日々から解放される。
そう思うと本当に晴々とした気持ちで一杯でした。
私は更年期障害という診断にショックはありませんでした。
むしろ、不調の原因がはっきりしてホッとしました。

そして、まるで魔法のように、

不快な症状は全てスーッと消えてしまいました。

おそるべし、女性ホルモンの威力!

しかし、
女性の中には、
『更年期』や『更年期障害』という言葉に対し、
ひどい嫌悪感を抱く人もいます。

「私には更年期はない」
という主張を絶対に曲げない人がかなりの割合でいます。

しかし、更年期というのは、年齢的な定義であるため、
人によってあったりなかったりするものではないのです。

幼児期、青年期などと同じように、
ライフステージを表す言葉でだからです。

具体的には、閉経前後の5年間、
現在、日本の女性の閉経年齢はおよそ52歳なので、
平均47歳から57歳までの10年が更年期となります。

このように人生のある時期を示す言葉なのに、

なぜ、
「私には更年期はない」という主張を絶対に曲げない人が
多いのだと思いますか?

それは、
『閉経』が女性としての人生の終焉をイメージさせ、
「更年期だと言うと女じゃなくなったと思われる」という思いから、
つらくても「更年期です」と認められない女性がいまだに多いのです。

だから、
更年期の更年期症状の可能性を認めることも
そう簡単なことではないようなのです。

一方で、
45歳から60歳までの女性の中で
更年期症状を抱える女性の割合は
80%以上と言われています。

それは、女性ホルモンは
体のさまざまな機能を助ける大切な存在なのに、
更年期にそれが突然ガクッと減少してしまうからです。
そのために、多種多様な症状が起こるのです。

経験したことのないような不調の連続に
「私のカラダはどうなってしまったのか?」と
女性は自問自答を繰り返します。

そこには、不安、焦り、苛立ちなどの感情が
複雑に入り乱れます。

更年期症状であると受け入れられなかったせいで、
うつ症状などの重篤な状態に陥ってしまう場合もあります。
実際に私も抑うつ状態にまで進んでしまいましたから。

更年期は誰にでもきます。
これは人として自然な体の変化です。

『私は更年期に入ったかもしれない』
『更年期症状が出ていてつらい』ということを
普通に話せるような世の中になってほしいと思います。

そのためには、年齢や性別を問わず、
まずは、更年期についての知識を得てみませんか?

それでは、今日はこのへんで。
これから、少しずつ更年期のカラダとココロの変化について
お伝えしていきたいと思います。

P.S.
寒い日は温かい飲み物で
カラダとココロを温めてくださいね。

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